七ゼミ5期生のみなさんへ

 公立一般受験まで残り一日となって、これまでのみなさんの足取りを一つ一つ思い出しています。

 とても賑やかで仲の良い君たちでした。中学校の垣根を超え、あっという間に仲良くなっていく。新入生が入ってきたら誰からとなく声をかけにいく。みんなで笑ってみんなでシュンとして、だけど目標だけは周りに流されない意志の強さを持っていました。

 それぞれに目標が高く、それだけにその目標が遠く感じられる期間が長かったのではないかと思います。夏から本格的に入試対策に入っていくも目標点数まであと数十点。決して器用ではなかった君たちは、2歩前進して1歩後退する。それでも君たちは愚直に前に足を出し続けました。

 ここまで決して楽な道のりではなかったと思います。思うようにならない歯がゆさや悔しさ、高い目標に対するプレッシャー。だけど君たちは自分の目標を譲らず、そしてやるべきことをやり遂げて、今日を迎えています。きっとたいていの人間はかんたんにあきらめるに違いない状況の中で君たちは最後までもがいてもがいて、小さな可能性をここまで大きく育ててきました。

 最後の授業でお伝えした通り、最後は前向きな気持ちを持つことを考えてください。ここまでの努力に自信を持ってください。挑戦できるところまで来れた自分に喜びと誇りを持ってください。

 頑張り屋で心配性の君たちのことです。今日もきっと机に向かっているのでしょう。だけど今日ばかりは早く寝ましょう。心が落ち着かないのであればご家族とたくさんお話をしてください。苦手に目を向けず、ここまで出来るようになったことだけを指折り数えてください。

 明日、試験開始の合図が鳴らされ国語の問題用紙をめくるとき、君たちは緊張していることでしょう。だけど大丈夫です。緊張は常よりも力を発揮させてくれます。入試本番で練習よりも高い点数がでるのは緊張のおかげです。大きく深呼吸をし、そこから一気呵成にこれまでの努力をぶつけてください。後悔のないよう、設問一つ一つとていねいに対話をしてください。きっとすべてうまくいきます。

 後悔のない充実した時間になるように応援しています。大丈夫、君たちならやれるよ!