それって短期記憶になっていませんか?
どこかで聞いたことがあるような
「ブログの更新をしてほしい」と生徒に言われ、更新を怠っていたことに反省する一方で、七ゼミ生でブログを読んでくれていた子がいたことに嬉しさを覚えています。これからは定期的に更新し、みなさまにとってちょっとでもお役に立てる情報を発信していく所存です(;´・ω・)
さて、更新復帰第一弾としてはあまり実のない内容ではありますが、先日、インフルエンザのワクチンを打ってきました。塾講師にとってはこの時期の恒例行事のようなものです。自分がかかって授業に穴を空けるわけにもいきませんし、また教室内で感染を広げるわけにもいきません。妻に誘われ、一緒に近所の診療所でさくっと打ってきました。
ワクチンを打ったついでに妻と近所をドライブしてきたのですが、その際に彼女が興味深いことを話していました。
なんでも百道の方に「痛みをほとんど感じさせずに注射を打つ、凄腕の医者がいる」とのこと。おかげで毎年、感染症の流行るこの時期は「痛くない注射」を求めて多くの人がワクチンを打ちに来るのだとか。
話を聞いているときは、なんでもないような、ただのご近所話に思えました。実際にたわいもない夫婦の会話の一つで、妻も何か含むものがあったわけでもないでしょう。ただ、なんとなくこの話が頭にこびりついていて離れない。何かが気になって、なんだろうなんだろうと考えて、はたと気づきました。
「去年、姉から同じ話を聞いたぞ?」
ベラベラと舌の回る姉なので、彼女の言葉をいつも話半分でしか聞いていない。だから、姉には申し訳ないのだけれど、姉とあまり実のある会話をした記憶がない。当然、姉との会話内容などほどんと覚えていない。
それが今回に限り、姉とした注射の話を思い出したのは、おそらく「文脈」というものなのだろうと思います。注射を打って数日後に、息子と姉と久留米まで紅葉狩りに行ってきました(時期が早すぎて紅葉してなかったけど…)。その際に、姉も教職に就いているので、インフルエンザのワクチンを打ったとかなんとか、そんな話になったわけです。そしてはたと思い出す。
文脈暗記のすすめ
最近の七ゼミは、前にも増して教科書推しです。以前は受験に向けての復習の一環として社会の教科書を何度も読むよう指導をしていましたが、今ではそれを全教科と全学年に拡大。ちょうど今中学生は定期テスト前ですが、テスト勉強のスタートとして教科書の熟読することを勧めています。
受験勉強の方では教科書を反復することの成果はすでに出ており、読めば読むだけ点数が上がる実感を生徒たち自身が感じているようです。
教科書を勉強の土台にする理由としてはもちろんその内容を理解するということが大きいのですが、もう一つに文脈からのゆるやかな暗記というものを掲げています。街ですれ違う人の顔は覚えられないのに自分を関りのある人の顔は簡単に覚えられるのと同じで、教科書の中の知識も文脈という関りの中で触れていけば長期的な記憶になりやすいのだと思います。
内容も理解できて暗記も進む、まさに一挙両得。教科書を読まない手はないと思います。