定期テストから見える英語力の成長

七ゼミ生の英語力が伸びています

 二学期中間テストの結果がそろってきました。一部の中学校でコロナの影響から答案返却が遅れているようですが、今週中にはすべて出そろうと思います。

 ですので最近は生徒一人ひとり、どういったところが伸びて、一方でどういうところに課題が残ったのかをデータで追っています。その中で教室全体の取り組みとしてうまくいっていることの一つとして「英語」が挙げられます。入塾して半年以上経つ生徒たちの英語が順調に伸びてきており、また安定してきています。

英語を苦手にする中学生が多いわけ

 中学生の半数以上が英語が苦手というデータがあります。中学生になって七ゼミに入塾する生徒も例外ではありません。一定数の生徒が英語の力を上げたい、得点力を上げたいという理由で入塾しています。

 英語が苦手という生徒の多くにはある一つのことが共通しています。それは、「品詞への理解が足りない」ということです。名詞が何か、形容詞が何か、そういった品詞のはたらきについてほとんど理解ができていません。そもそも語学を学ぶために品詞に注目するという発想がありません。

 だからそういった生徒はただ何となく単語をならべて英文を作ろうとします。単語をならべる順番には明確なルールがあるにも関わらず、そしてそれが品詞のはたらきによって決まっているにも関わらず、そこに目を向けない。これでは英語の力は伸びません。

 七ゼミでは、通常のいわゆる文法だけでなく、品詞への理解に力を入れています。たとえば2年生で学ぶ不定詞。雑に教えれば「すること・するための・するために」のうちどの訳になるかは感覚でいけるだろ?となりますが、「すること」は名詞的なはたらきだから主語か目的語になるよね、などと品詞から考えることを大切にさせています。

 早い子だとすぐに効果が出始めます。それこそ1週間や1ヵ月で化けた子もいます。おそらく雑多な情報が頭の中ですっきりと整理されたのでしょう。なんとなくならべていた単語を明確な理由でならべることができ始めたらもう英語が苦手とは言いません。極端に早い子でなくても3カ月・半年と同じような思考のトレーニングを繰り返していくことで間違いなく英語力は上がっていきます。

 そもそも多くの日本人が感覚で英語を操るようになれる環境で生活をしているわけではありません。中学校の英語の時間なんて週にたかだか数時間です。だったら受験英語と呼ばれようがなんだろうが、まずは言葉のはたらきから理解を進めていくべきだと思います。つまり「考える英語」です。脊髄反射で英語がスラスラ口から出てくるなんていうのはネイティブだけが可能なことです。英語が苦手という方はぜひ「品詞のはたらき」について詳しく学んでみてください。

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