腰は重たいもの
動き出しの早さが得点力に違いを生む
仕事や勉強はそれを始めるときにもっとも精神力を要します。テレビを観たりスマフォをいじったり、はたまたゴロゴロしたい誘惑を押しのけて机に向かう。どうにか椅子に座っても、机の脇にあるマンガや引き出しに忍ばせておいたお菓子が気になったりする。いざ作業を始めようと思っても必要な道具や教科書なんかが手元に見つからなければ途端に億劫になってしまう…こうやって作業を始める時間がなんとなく後倒しに過ぎ去っていってしまうわけです。
さて、本日から近隣の中学校が一斉に中間試験を迎えました。明日まで続きますので今日もテスト前日の頑張りどころです。七ゼミではテスト数日前からほとんどの生徒が自習室にやってきます。今日も早速14時に段階(開校時間)で何人かの生徒が自習にやってきました。
そして早く来ている生徒の顔ぶれを見ていると毎回気づくことがあります。それはだいたいにおいて「得点力の高い生徒ほど早い時間から自習に来る」ということです。家から塾までの距離の兼ね合いなどを勘案すれば絶対的な法則ではありません。家で集中して勉強をしている生徒もいることでしょう。ですので、あくまで大ざっぱな傾向です。
勉強は一度ペンを走らせてしまえばある程度の時間は集中力が続きます。誘惑のない場であればなおのこと集中力が続きます。あれやこれやと気が散ることの多い自宅で勉強するよりも、余計なものがない自習室の方が勉強ははかどります。実際にどの生徒も自習室に来てしまえば集中して勉強に取り組んでいます。「うちの子は家では勉強しない」とお母さんに言われている子も、塾にさえ来てしまえばきっとお母さんが驚くくらいに頑張っています。
ただ、そんな子ほど塾に来るのが遅い。
きっと子どもたちの中で「テスト前だし早めに塾に行こう」とか「勉強しなきゃ」とか、そんな葛藤があるのだと思います。言葉通り腰が重いのでしょう。それは大人も同じ。仕事をやろうにもあと一杯コーヒーを飲んでから…などとダラダラしてしまうものです。勉強にしても仕事にしても動き出しの腰の重さをコントロールできる人ほど成果を出しやすいのかもしれません。
さて学校から家に帰りついてそろそろ2時間くらい経つのでしょうか(現在15:40)。まだ自習に来ていない生徒もそろそろ腰を上げてくれていればいいな…と願っています。