小学生とクイズをしながら再現性を考える
お友達から教えてもらったクイズ
先日の授業後に、小学生のゼミ生とたわいもない話で盛り上がりました。おもしろいクイズを学校で聞いてきたようで、その生徒が私にそれを出題してくるわけです。
ストーリ仕立てのクイズでした。そのため生徒は要点をかいつまんでクイズ内容を紹介しようとしてくれるのですが、なかなか思うように言葉が出てこないようでした。話のあらすじだったりクイズの文言だったり、お友達から聞いたとおりに伝えようとしてくれるのですがうまく言葉をつなげられない。だけど一生懸命に伝えようとしてくれます。大事なキーワードを思い出したり、論理構成を頭の中で追いながら、そして最終的には本人が満足いくようなストーリーが組み上がりました。
「覚えていたはずなのにそのまま誰かに伝えるってむずかしいね」
確かに。誰かから聞いた話をそのまま伝えるって難しいことです。話を聞いているときは筋道が分かっているはずでも、それを自分の言葉で再現しようとすると、とたんに「あれっ?」となってしまうのは私も同じです。
再現性を高めよう
勉強ではよく「再現性が大事」だと言われます。教え手から聴いたこと、教科書やテキストから読み取ったこと、一度解いた問題の解法などをもう一度自分で内容を違えずに表現をしたり解いたりすることで理解が定着するという意味合いです。
「授業では理解できていたのに、テストでは解けなかった」こんな言葉をお子様から聞いたことはありませんか?再現性が発揮しきれなかった例ですね。そもそも人の脳は一度話をきいても残念なことにそのほとんどを数日中に忘れてしまうようにできているようです。だから「授業中に理解できた=テストで解ける」とはなりません。ノートやテキストを見返したり類題を何度も解いたり、そして自分の言葉で学んだ内容を表現してみたりして初めて理解は進みます。
私にクイズを出してくれたその女の子も、同じクイズをまた他の誰かに紹介するときはよりスムーズにストーリーを語れると思います。彼女は頭の中で考えたり思い出したりしながらお友達から聞いた話を自分の言葉に変えることができたからです。
それにしても背筋がぞっとするようなホラーなクイズでした(; ・`д・´) 次回もまた同じようなクイズを出してくれるそうです。小学生って怖い話だったりクイズだったりが好きだよね…