アラビア語を学びたい

知識は好奇心から生まれる

 ある女子生徒が授業終わりの帰りがけに「アラビア語を学びたい」と言ってきました。なんでもテレビか何かでアラビア語の紹介を見たようで、字の形や響きに興味が湧いたとのことです。

 どこまで本気で言っているのかはさておき、興味があれば何でもまずは触れてみることが大切だと思います。アラビア語の本をちょっとながめてみたり、実際に字を書く練習をしてみたりするだけで何か新しい発見があるかもしれませんし、そこからさらに興味が湧くかもしれません。

 子どもたちからすると、特に中学校以降の勉強はややもすればテストのために「やらなければいけないもの」になりがちです。本来であれば好奇心や関心を広げるための学びであってほしいと大人は願うものですが、なかなかそう理想的にはいきません。だからこそ生徒たちが何かに好奇心を示せば、それが教科書の内容でなくたってうれしくなります。

 何が将来につながるかは分かりません。もしかしたらその生徒もアラビア語を駆使して世界を渡り歩いているかもしれません。子どもたちの可能性は無限大。黒板の走り書きにそんなことを思いました。