オンライン授業を始めて2週間

オンライン・対面授業の併用

 保護者の方々と話をしていると、入試や学年末テストに向けた勉強の進捗の心配と、ここ最近のコロナ感染者増への心配とで悩んでいらっしゃる方が多いという印象です。勉強は気になるがコロナも心配、そんなジレンマが電話越しで伝わってきます。

 かくいう私も一人の父親として、息子の体調や、家族が万が一感染したときの社会的なリスクへの心配にどうしたもんだかと頭を悩ませています。習い事を休ませるのはかわいそうだと思いながらも、感染リスクを下げるために彼が毎週楽しみにしているスイミングスクールは2月いっぱい休ませるようにもしました。きっと多くの親が同じような心配を抱えているのだと思います。

 現在、七ゼミでは毎回の授業をオンラインか教室での対面かを選んで受講してもらっています。学年によってはほとんどの生徒がオンラインへ切り替えています。本音としてはオンラインよりも実際に生徒たちの顔や表情を見ながら授業をしたいところですが、現状で大切なことは生徒たちの勉強の手を止めさせないことと、保護者の方々のご心配やご不安を少しでも解消することだと考えています。

生徒たちの様子

 一方生徒たちはと言えば、入試や学年末を控えているためにオンラインではなく教室で授業を受けたいという声も聞こえてきます。教室で勉強することに制限をかけてはいませんが、学校の休校や学級閉鎖が続くとさすがにそうとばかりも言っていられないことを本人たちも分かっているようです。

 さて、そんな感じでこの1・2週間を過ごしていますが、いざオンライン授業となるとどの学年も画面の向こうから頑張っている雰囲気が伝わってきます。チャット越しに質問を寄せる生徒がいればこちらの問いかけにやはりチャット越しにどんどん返答を返してくれる生徒もいます。あるときは雑談から派生した大喜利大会がチャット上で始まったりもしました(笑)。

 オンライン授業でも画面の向こう側に生徒たちの確かな存在感が感じられるところはさすが七ゼミ生だなと思います。教室での授業と変わらず、ちゃんと集中しているんだなと安心させられます。

 それでもできるだけ早く対面に戻したいですね。細かいフォローまではオンラインだと限界があるのも事実です。しっかりしている生徒が多いとは言ってもそこは小中学生、勉強をオンラインでの授業と彼らの自主性だけに頼るのはちょっとこわい側面もあります。普段ならこちらが気づく解答や解法のミスはオンラインでは見えません。試験勉強の進捗確認も生徒自身の評価に負うところが大きくなります。

 コロナが早くに収束することを願いながら、嘆いてばかりもいられません。オンラインでの指導法にも日々工夫を加えていかなければなりませんね。