分かるだけが勉強ではない

テストに伸び悩む多くの中学生が陥ること

 暇つぶしにインスタを見ていたら、次のような言葉が目に入りました。

「分かるだけが勉強ではない できることこそ勉強」

 おっしゃる通り。そして多くの中学生が「分かる」で勉強の手を止めてしまっているように思えるわけです。説明を聞いてうなずく。解説を読んで納得する。だけど「分かる」と「できる」は別物で、たいていの人は1回説明を聞いたくらいではインプットしたものをそのままアウトプットすることはできません。ここが勉強の難しいところです。

 ときどき学校や塾の授業を受けるだけで理解したと勘違いする生徒がいます。後から自主的に復習はしない。

 もしくは難しい問題を簡単にあきらめてしまう生徒もいます。いくら難しい問題でも、解説をすればほとんどの生徒は解法を理解します。しかし同じような問題でも自分では解けない。そして難しい問題だからしょうがないと放り投げる。

 とてももったいないことだと思います。勉強もスポーツを同じで反復しないと身につきません。誰でも知っているようなスーパー予備校講師の超絶分かりやすい授業を聴いたってそれだけで問題が解けるようになるわけではありません。その後に授業内容を何度もトレースして初めて理解ができるわけです。

 テスト勉強をするときは、こういった勉強姿勢の差が如実に結果に反映されます。高得点をとる生徒は解けない問題を解けるようになるまで解きなおす。それでも心配だからともう一度解きなおす。点数が伸び悩む生徒は狙いが不確かな勉強をしています。とりあえず大事だと聞いたから学校ワークを解いてみる。とりあえずやれと言われたから教科書読んでみる。そこで終わり。解けなかった問題も答えを見て赤ペンで修正すればそれで勉強をした気になれます。

 効果的なインプットとアウトプットの比率は「3:7」と言われています。インプット「3」に対してアウトプット「7」。つまり講義を聴いたり教科書を読んだりする倍以上の演習が必要とされます。中学生からすれば根気のいる作業かもしれません。テスト前の詰込みでは時間が足りないでしょうから日々の継続も必要になります。

 2学期の期末試験も終わり、勉強のやり方の振り返りをするにはいいタイミングだと思います。中学生のみなさんは「テストがむずかしかった」だけで終わらずに、事前の準備として「3:7」の基準でテスト勉強の時間の使い方を見直してみてもいいかもしれませんね。

七ゼミの今日

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