中学校ごとに違うカリキュラム進度

それはさすがに速すぎる…

 定期テストの時期になると学校毎の進度に違和感を覚えます。各中学校から出てくるテスト範囲にバラつきがあるわけです。場合によってはかなりのバラつき。単元一個分丸々異なるなんてこともあります。

 今回の期末試験に関してもそういった学校毎のバラつきが目立っていました。特にある中学校の3年生数学がやたらと速い。他中学校よりも単元一つ分先を行っています。

 気になって教科書会社が参考としてだしている年間カリキュラム(授業進度の目安)を見てみると、12月中に学ぶ単元までが今回のテスト範囲に含まれていました。期末が11月の中旬なのでカリキュラム進度としては1ヵ月半ほど速い。

 これだけ急ぐには学校の先生の何かしらの意図があるのだろうと推察はします。ただ、いくらなんでも速すぎるんじゃないかと訝しくも思います。中3数学の後半は関数・相似・円・三平方といった具合に中学校数学の中でも難易度の高い単元が続きます。そこを目安の進度から1カ月半も速めるメリットってなんだろうと思うわけです。

 ちなみにその中学校の生徒が特別数学に強いわけでもなさそう。そもそも生徒全員の数学が超優秀なんてことは統計的にあり得ないわけで、この速さで授業が進んでいくと数学上位層以外は置いてけぼりになっているんじゃないかなと予想されます。それって公教育の在り方としてどうなのでしょう。

 と好き勝手に推測してみました。あらためて学校の先生には何かしら意図があるのでしょう。早めにカリキュラムを終わらせて、受験に向けて復習に力をいれるとかなんとか。だけど、今回のテストで入試に必要な大事な大事な成績がつけられることを考えると、数学中位層以下はつらいだろうなと付け加えておきます。