英語は小学生のうちから準備すべきただ1つの理由
七ゼミでは小学生のうちから英語の先取り学習を進めています。小手先の内容ではなく、文法を基礎から教え込んでいます。
英語は中学生になってから苦手意識が出やすい科目です。ある程度文構造のコツをつかめばむしろ簡単な科目になりますが、そのコツを中1の早期につかむことのできなかった中学生にとってはその後3年生まで英語で苦労をすることになります。そのための早期学習。中学校に上がる前の時点で英語の考え方に慣れ、そして理解すれば大きな武器になります。
英語の教科書の評判が悪い
今年度より中学校の教科書が改訂されました。その中でも、すでにいろいろなところで発信されているとおり英語の教科書がかなり扱いづらい内容になっています。一つには単語量の増加や高校文法の一部移行といったように学習内容が難しくなりました。しかしそれ以上に、章ごとの文法内容が体系的でなくなったことの方がより中学生にとっては学びにくくなった要因だと思います。
こういった話でよく取り上げられる例が1年生の最初の章です。以前であればbe動詞か一般動詞どちらかから入る(採択教科書によって違った)ところが、現在福岡市で使用している新しい教科書ではbe動詞と一般動詞、さらには「can」まで同時に紹介されています。
一応小学校のうちにそれらを学んだという前提のようですが、実際には体系的にそれらの使い方やはたらきを理解している小学生は少ないように感じています。
だから結局中学生になって一からbe動詞、一般動詞、助動詞のはたらきや違いを勉強し直さないといけないのが現状です。「小学校で勉強したよね」が通じない。教科書内容が煩雑になっただけ、学びにくさがよけい際立ってしまった印象です。
英語は言語
英語の上達方法は数多く紹介されていますが、もっとも効果が期待できる勉強法が「量をこなす」ことです。英語はけっきょくのところ言語ですので、実際に自分で使ってみないことには身につきません。聞いて、話して、読んで、書く。さらに、そこに文法的な知識が合わさって生きた英語力が身につくのだと思います。そして中学校になってから英語が苦手になる子は、英語を使ってみる量が圧倒的に少ないです。
ではどうやって量をこなさせるのか。単純です。小学生のうちから英語にふれる機会を増やすことです。聞いて、話すだけでなく、英文を読み、そして書く機会を与えることです。
小学生に英語を教えていると、英語への理解や単語を覚えることに中学生と遜色がないことに気づきます。場合によっては中学生以上に英語がどんどん上達する生徒もいます。他の科目と違って、英語は小学生も中学生もスタートラインが同じだからかもしれません。また文法は「中学生から学ぶもの、難しいもの」といったイメージがあるかもしれませんが、実際には小学生でも理解できますし、また理解をさせるべきものだと考えています。
特に基礎的な文法は小学生のうちから身につけるメリットは大きいです。主語の考え方、各動詞の違い、目的語など、知識として身につけた方が「話す、聞く、読む、書く」すべてが安定します。
七ゼミでは小学生の英語授業で中学校内容の文法をどんどん進めています。ただ、それは何か背伸びをさせて難しいことをやらせているというよりもむしろ、英語の基礎を繰り返し繰り返し反復させていると言った方が適切です。先ほど紹介した通り、英語は小学生も中学生もスタートラインは同じです。本来は中学生から走り始めるところを1年や2年ほど早めているにすぎません。しかしその効果は大きく、小学生のどの子もbe動詞と一般動詞と助動詞の使い分けがしっかりとできるようになっています。
「なんだその程度のことか」という声が聞こえてきそうですが、この動詞の使い分けを理解することは中学校以降の英語学習には思いのほか大きな影響があります。中学1年生のうちからすでに英語を苦手になる子の大半が、この動詞の使い分けでつまずきます。つまり動詞の使い方は英語力が伸びるか停滞するかの分水嶺となります。
また書くこと、読むことを早期に始めることでかなり大きなアドバンテージが出てきます。書いたら書いただけ、読んだら読んだだけ経験値が積まれていきます。
英語を小学生のうちから本格的に学び始める大きなメリットは時間の先取りです。中学校に上がってからの3年で学ぶのか、それとも小学生のうちから時間を上乗せするのか。英語の学習内容が増え、また難しくなっているからこそ早期に学び始める意味が大きくなっているように感じます。