英語の二極化
英語の土台は2年生までに
夏期講習も残すところ1週間となりました。通常よりも密度の濃い時間を過ごせている分、この短い講習期間でゼミ生たちもグングンと力を伸ばしています。
そんな中で感じるのが英語の土台の大切さ。
七ゼミも3年目に入り、小学生や中学1年生のうちからお預かりする生徒がずいぶんと増えました。そんなゼミ生たちはとにかくしつこいくらい英語を基礎から指導してきたため、中学1年生や2年生で習得するべき英語の知識や感覚など、土台がしっかりと身についてきています。だから新しい文法を学んでも基礎への上積みとして次から次へと知識が発展していきます。
一方で英語が苦手な状態で中学3年生やそれに近いタイミングで入塾してきた生徒を見ていると、他教科に比べてどうしても苦戦をしています。動詞の活用が分からない、品詞で考えるクセがついていない、文型というものをそもそも知らない、そんな中学3年生にとって分詞や関係代名詞を説明しても作業的な問題すらおぼつかないわけです。
それでも夏期講習を通してずいぶんと英語の感覚が身についてはきました。ポイントが分かり始めればそこからの成長はむしろ他の科目よりも速いことも英語の特徴なので、ここからの爆発に期待をしています。
定期テストで7割切ったら黄信号
学校で学ぶ英語を理解しているかどうかの一つの目安は定期テストの点数が分かりやすいと思います。経験的に70点。70点を下回りだすと、勉強不足や油断だけでなく「理解」という点で心配をした方がいいかもしれません。
英語が苦手な中学生に共通していることがあります。それは「体系的な知識」として英語を捉えられていないことです。同じようなパターンで出題される穴埋めや選択式の問題であれば解けるけれど、いくつかの文法が混じると問題が解けない、「小さな」ミスが出る、並び換えの問題が解けないなどが見られたら、おそらくこれまで学習した知識間につながりを持たせられていないことが多いです。だから場当たり的にしか問題が解けないわけです。
英語は積み重ねの科目のため、体系的に理解しないかぎりは学年が上がるにしたがってどんどん傷口が広がっていきます。そして積み重ねであるだけに他の科目に比べて傷口を塞ぐのに時間がかかります。
あと1ヵ月で2学期中間テスト。教科書が改訂されてただでさえ散らかったような学習内容になっている現在、英語が苦手であればなおさら早めの対応をおすすめします。