結局のところ、中1英語のテストはどうだった?

教科書改訂で揺れた中1英語

 今年度より中学校の教科書改訂が反映され、学習内容が大幅に変わりました。その中でも英語は以前よりも難化、もしくは教科書のつくりが学びにくくなったと言われています。特に中1に関しては4月の学び始めの段階でbe動詞・一般動詞・助動詞が平行して紹介されるため、これまで以上に最初から英語でつまづく生徒が出てくるのではないかと心配されていました。そしていよいよ今年度最初の定期テストです。教科書改訂の効果測定として注目されている方も多いのではないでしょうか。

 野芥地域でもさっそく一つの中学校で定期テストが終わりました。中1英語のテスト用紙を見たところ、そこまで中1にとって解きにくい問題は出題されていませんでした。むしろこれまでと同じような問題が並んでいた印象です。中学校の英語の先生も慎重になっているのでしょうか。例年と同じようにアルファベットの確認に始まり、基礎的な単語や表現が中心の構成。先ほど紹介したような文法で混乱させるような問題はほぼなかったかなと。

 そもそも七ゼミ生が通う複数の中学校の1年生英語範囲はどこもUnit.1(第一章)だけでした。試験範囲としては狭いです。まだ一つの中学校のテスト内容しか確認できていませんが、おそらく他の中学校の問題も似たような内容になるのではないかと予想しています。つまり、解きやすいテストになるのではないかと予想しています。

 小学校で学ぶ英語と中学校で学ぶ英語との接続をねらった改定内容になっているようですが、実際はその接続があまりうまくいっていないのではないでしょうか。七ゼミ生が通う小学校の英語の授業を生徒や保護者伝手で確認するかぎり、小学校によって、もしくは教える先生によって授業内容に偏りや差があるように見えます。文法を意識させる先生もいれば英語ゲームや歌を通して楽しく学ぶことを優先させる先生もいるようです。

 中学校としてもそんな状況であればアルファベットから入らざるを得ないのかもしれません。同じ教室に片や文法をかじっている生徒、片や感覚的に英語を学んだ生徒と分かれていれば、英語の初歩的な内容から始めていったん全員をフラットな位置に立たせないと授業がしづらいからです。

 中1にとって教科書内容がどう影響してくるのか、今後も様子を見守る必要がありそうです。実際に教科書内容が難化、もしくは学びにくくなっていることは間違いないと思いますので、今回のテストで高得点を取れた場合でも油断は禁物ですね。