小さな達成感の積み重ね
「理科の小テスト満点でした!」
先日、授業終わりに中2の女子生徒がうれしい報告をくれました。学校の理科の小テストでいい結果が出たとのこと。すごくうれしそうに話してくれたことが印象的でした。
小テスト内容は化学の質量計算。塾でその単元を扱った当初、その生徒はけっして最初からすんなりとこなせていたわけではありません。それでも粘り強く演習を重ねるうちに考え方が理解できたようで、今ではスラスラ解けるようになりました。
その成果が学校の小テストではっきりと見えたので本人もうれしかったのでしょう。入塾してから一番の笑顔だったように思います。
小テストぐらいでと侮ってはいけない
小中学生の子どもたちを見ていると、彼らが実に小さなことにも大きな喜びを感じている場面に出くわすことが多々あります。今回の小テストに関してもそうです。
ただ「実に小さなこと」という基準は大人の尺度で計っているだけなのかもしれません。小テストが満点だったとか、苦手だった計算ができるようになったとか、そういったものは大人からすると「できて当たり前」と捉えがちです。だからときに大人が子どもの喜びを理解できないことがあるわけです。
子どもたちにとって達成感は次の勉強の頑張りにつながるモチベーションになります。ときに勉強を好きになるきっかけにもなります。そしてこの「達成感」は人から与えられるものではありません。子どもたち自身が自分で感じる自発的な気持ちです。だから大人から見て大したことに思えなくても、子どもの気持ちに寄り添って一緒に喜ぶことが大切なんだと思います。
その女子生徒の笑顔は本当に素敵でした。七ゼミをもっともっとそんな素敵な笑顔で満たされるように、今日も小さな達成感の手伝いを頑張ろうと思います。