日本語を話せ??
子どもの話す「言葉」を大切にしてあげたい
先日買い物をしていると、ある親子の会話が耳に入ってきた。3歳くらいの女の子が何かを買ってとせがんでいる。それに対してその子の母親らしき女性がこう言った。
「何を言っとるか分からん!日本語話せ!」
すごく悲しい衝撃。同じ子どもを持つ一人の親としては駄々をこねる子どもを諭す大変さは分かる。だけど他に伝え方はなかったのか。
子どもは親の真似をする。話す言葉も親の真似から入る。子どもがハチャメチャな日本語を話しているのであれば原因はあなただ。あなたの言葉がおかしいからだ。子どもに怒鳴り散らす前にあなたの言葉を改めた方がよほど建設的だろう。
そして子どもは親の顔色を見ている。「日本語を話せ!」と怒鳴っている自分の顔を鏡で見てみればいい。誰があなたと話したいと思うだろうか。子どもだってそうだ。
言葉を発することを喉元で我慢する子どもの姿を想うと悲しくなる。この子はちゃんと自分の意思を伝えられるように成長するだろうか。語彙力は身につくだろうか。言葉から育まれる論理性や感性を得られるだろうか。そして言葉の持つ圧倒的な有用性に気づけるだろうか。
この世は言葉から成り立っている。言葉は人生を豊かにするツールだ。だから小さい子どもの言葉は本当に本当に大切にしなければいけない。そう思います。