習慣化にはそれなりの時間がかかるらしい
定期試験が目の前に感じられるのは勉強習慣がないから
勉強に限らず何かを習慣化しようとすれば、それなりに時間がかかるようです。21日間とか66日間とか諸説はあるようですが、「よし今日から勉強を習慣化させよう!」と思ってもそれがかたちになるのはちょっと後のことのようですね。21日か66日かは分かりませんが、それほどの日数で連日家庭学習を続ければ習慣化できたということになるのでしょう。
だからテスト前1週間くらい前になって「勉強がんばろう!」と思っても思うほどに能率が上がらないわけです。部活も休みになれば集中的に勉強ができるはずですが、逆に誘惑も多くなる。習慣化できていれば誘惑をうまくコントロールできるのかもしれませんが、そうでなければ「あと1週間あるし明日取り戻せばいいか」とスマフォに手が伸びたりする。そしてあっという間のテスト当日。1週間という時間は思う以上に短いものです。
中学生時代の私の話です(笑)当時はスマフォなんてなかったので手が伸びたのはマンガですが。
今思えば、中学1年生・2年生の頃は本当に勉強しませんでした。テストの悲惨な点数が返ってくるたびに「あれ?なんかおかしいぞ?こんなはずではないぞ?」といったモヤモヤばかりを抱えていましたが、何もおかしいことはなく、ただ勉強をしていなかったことに気づいたのは中学3年生になってからでした(苦笑)
習慣化するにはエネルギーが必要
たとえばダイエットのために糖質制限をしようとしたとします。しかし空腹感に抗うのは大変です。また目の前で家族がホカホカの白ご飯を美味しそうに食べていたらさらに糖質に打ち勝つのはむずかしい。明太子が食卓にのぼっていたらなおさらです。
つまり習慣化をするためにはそれを成し遂げるためにエネルギーが必要となります。糖質制限であれば絶対に痩せたいという動機がエネルギーです。勉強を習慣化させるためにも当然エネルギーが必要です。
このエネルギーの源泉は子どもによって違います。もっと勉強ができるようになりたいという向上心かもしれませんし、勉強できないことをバカにされた悔しさかもしれません。いずれにせよ、何も動機のないところで子どもたちに勉強を習慣化させようと思ってもうまくはいきません。そしてやっかいなことに、定期テストの点数が多少悪いくらいでは十分なエネルギーが注入されない中学生が多いという事実です。
成功体験はすぐにポジティブエネルギーに変換される
勉強の習慣に関しては実に多くの保護者の方からご相談を受けます。皆さんあの手この手で勉強エネルギーを注入なさろうとするのでしょうが「親の心子知らず」。特に思春期になれば親の言うことに反発をしたい年頃でもあります。
ではどうすればいいか。もっとも効果的な方法はスモールステップで成功体験を積ませることだと思います。最初は嫌々でもいいので短い目標に向かって伴走してあげる。そして目標が達成出来たら徐々に手を放してあげる。やることに意味があることを結果として子どもたちが経験できれば、そこから習慣が生まれます。
七ゼミ生は在籍期間が長くなればなるほど手がかからなくなっていきます。それは彼らがそれまでに得た成功体験をトレースするようになるからです。定期テストの勉強一つとってもそうです。どうすれば点数につながるのかを経験として分かっているからこちらが何かを言う前に習慣として勉強をしているわけです。
まだ1学期期末試験が終わっていない中学校も多いとは思いますが、習慣ということで考えれば実は2学期中間をすでに見据えないといけない時期でもあります。次のテストは9月。もし今回のテスト勉強に出遅れているのであれば、それは勉強習慣がないせいかもしれません。