学校が休校中 家庭学習で何をやるべきか

 小中高校が休校になり一週間。子どもたちの勉強に空白期間ができることを心配されている保護者の方も多いかと思います。

 ゼミ生や各ご家庭にヒアリングをした結果、学校によって3月中の宿題の量に多少の違いがあるものの全体としては少なめな印象です。学校の先生方も急な休校決定の中、十分に子どもたちの自宅学習や学習フォローのことまで手が回りきらなかったのだとお察しいたします。

 そのため、「家で勉強とは言われても何をしていいか分からない」ということもあると思います。そんな場合は次のようなことに取り組んでみてください。

1年間の復習をしましょう

 まずは今年学習した範囲の復習です。学校ワークを最初から解きなおしてもいいですし、ピンポイントで苦手な単元があるのであればそこを重点的に解きなおしてみてもいいと思います。

 またどの学年も来年度の最初は基礎計算から入ります。前学年の計算単元につまづきがあると新学年の計算でもつまづきが出る可能性があるため、計算の総復習も大切です。

 中学2年生のように来年度受験が控える学年であれば理科や社会など覚えておかないといけない単元に手をつけておくこともおすすめです。外に出づらかったり学校の友達に会えない、学校で学べないということは大変なストレスですが、こういうときこそ発想の逆転。自由に使える時間が増えたと考え、今自分にとって必要な勉強は何かと考えてみると先々でこの時間が生かされてくるのだと思います。

3月のやり残し単元はどうする?

 多くの保護者の方が心配されているのは「3月に学ぶはずだった単元のやり残し」をどうするかという問題だと思います。

 4月から学校が再開された場合の未習単元の対応は学校によって違ってくるかもしれません。新学年のカリキュラムを圧縮して前学年のやり残し単元にしっかりと時間をとる学校とある程度自主学習に任せる学校と出てくるのだと思います。

 いずれにせよ、まずは3月中に自分で学習をしてみましょう。勉強の基本は教科書です。学校や塾で講義を受けなくても、教科書を丹念に読んだりノートまとめをしたりすることで内容の理解を深めることはできます。また演習も学校ワークを繰り返し解くことで十分に演習量を確保できると思います。

新しいことにチャレンジしてみよう

 外出を控える時期なのでアウトドアな何かにチャレンジすることはむずかしいかもしれませんが、たとえば「読書」なら家でもやれます。

 他にも家でやれるチャレンジはたくさんあります。

 ・プログラミングを学んでみる

 ・料理をしてみる

 ・新聞を読んでみる

 ・数学の難問を解いてみる

 ・youtubeで教育系動画を見てみる(“中学生でも分かる〇〇”みたいなおもしろい数学・理科系動画がけっこう落ちています)

 ・検定の勉強をしてみる

 ・俳句を作ってみる

 ・夏目漱石のような“文豪”の全集を読破してみる

 ・オンラインで英会話を始めてみる

 ・広辞苑を読破してみる

 ・地理マニアになってみる

 ・聴いたことのなりジャンルの音楽を聴いてみる

 などなど、家で始められるチャレンジはいくらでもあります。ストレスが溜まる期間だからこそ、あえて普段はやれないようなものに取り組んでみるのもおもしろいかもしれません。

 好きなジャンルを深めてもいいですし、何か突飛なものに手をつけてもいいと思います。ぜひぜひ、ゲームや漫画で一日が終わらない工夫を見つけてみてください。