同じ問題を解いても満点がとれないことをチャンスに変える

これまでの模試を解きなおしてみる

 いよいよ受験まで残り2週間あまり。おそらくほとんどの受験生は受験に必要なことを一通り以上勉強を進めていると思います。

 だから案外この時期は何を勉強するべきか迷うものです。はっきりと苦手なものがあればもちろんそこを重点的に復習するべきでしょうが、全体的にほぼ理解はできている状態であれば手を付けるものに困ります。

 そんなときは模試を改めて解きなおすことをおすすめします。一度解いたことのある模試です。当時試験後にしっかりと解き直しをしていればもう一度このタイミングで解いてみると当然満点が取れるはず…とうまくはいきません。全科目でないにしろ間違いが出てくると思います。

 しかしそこにチャンスがあります。間違えたということはまだ完全に理解・定着しきれていない単元や問題があったことを意味します。つまりそれがあなたの伸びしろです。間違えた問題の周辺知識まで含めてすぐに復習です。

 実際に七ゼミではこの作業をやってみました。過去三回分の模試の理社数の解き直し。満点がでるものもあれば間違いも出る。そして間違える問題は生徒によって同じ傾向に沿っていました。たとえば社会の第一次世界大戦がらみの問題だけ間違えるとか、理科の光の作図だけ間違えるとか。だったら残り二週間でやることは決まります。

 ほぼ正解でも解き直しは時間の無駄ではありません。ここまで入試が迫ってきたら「取りこぼしをしない」ことも一つのテーマになります。解ける問題は確実に点数を取る。その確実性を上げるためにはていねいな反復が大切です。

まだまだ点数は上がる!

 受験生のみなさん、ここからまだ点数は上がります。だけど闇雲な勉強はしないでください。どこを勉強すればいいのかをしっかりと考え、まずはそこの一点突破。入試直前だからこそ明確な課題を克服することを大切にしてください。

 直前期で焦ってくると「あれもやんなきゃ、これもやんなきゃ」となる気持ちは分かりますが、広く手を出しすぎて結果収拾がつかなくなることが往々にしてあります。

 だからこそ一つの課題を丁寧に。きっとこの2週間でみなさんの点数はまだまだ上がるはずです!