早めの準備が高得点のカギをにぎる(学年末試験編)

学年末試験は出題範囲が広い

 学年末試験まで1ヵ月を切りました。年度最後の試験です。

 学年末試験といえばこれまでの1学期・2学期の中間期末試験と異なり、1年間で学んだ内容がすべて出題されます。一般的に比率は「2学期期末以降に学習した単元:復習単元」=7:3ほどでしょうか。

 他の試験に比べて学年末試験で点数を落としやすい原因の一つがこのあたりにあります。いくら一度学んだこととはいえ、復習をしなければ点数を伸ばすことはできません。人間の脳は忘れるようにできているからです。

 かといって試験の2週間前や1週間前に付け焼刃のように慌てて復習をしても間に合わないこともあります。そもそも冬休み前後に学ぶ単元は相対的に難しい内容が多く、そちらの方にも時間を割かなければならないからです。

 そしてこれが一番の問題ですが、学年末試験の範囲が広いということを知らない中学1・2年生がけっこう多くいます。いやいや中学2年生はさすがに一度学年末試験を経験しているから知っているだろうと思われるかもしれませんが、あまり試験範囲が広いことを意識している生徒は多くありません。そしていざ試験範囲が学校から配られた時点で「やばい!今回の試験範囲、広い!?」となるわけです。この時すでに試験2週間前。

 七ゼミではどの定期テストでもテストの1ヵ月前から試験対策期間として生徒たちと動き出します。それでも学年末に関しては「時間がない」と感じられます。テスト前の1ヵ月は本当に不思議なほど時間の経つのが早く、うかうかしていたらあっという間に「テスト3日前」という感覚です。

入試を見据えるとここで勉強を頑張る意義がある

 別の観点からの話になりますが、入試を見据えると単純に定期テストで点数を伸ばすためだけ以上に、中学1年生・2年生のこの時期に復習を頑張っておくメリットがあります。それは、「中学3年生になったときに受験勉強が楽になる」というものです。

 受験は中学校3学年分の学習内容が出題されますが、中3の段階で過去に学習した内容を総復習するには時間が限られます。また一度に集中的に復習の時間をとるよりも、時期を分散させてコンスタントに復習を繰り返す方が復習効率は上がります。

 つまり学年末試験の時期を利用して、どうせ復習をしなければならないのであれば腰を落ち着けてしっかりと復習の時間を確保することが先々の受験成功の近道になるということです。この時期に中1・中2それぞれで学んだことをしっかり復習できれば中3に上がった時点でアドバンテージが出来上がります。

 学年末試験や入試を成功させるためには、計画性が大切になります。1ヵ月を切ったこのタイミングで動き出すことをぜひおすすめします。