小学6年生:中学校に入学する前にやっておいた方がいい準備

中学校内容は小学校内の延長にある

現小学6年生が中学校に入学するまで4カ月ほどとなりました。準備の早い小学校ではそろそろ卒業式に向けた準備や練習が始まっているでしょうか。

さて、各塾、この時期になると小学6年生を対象に中学進学準備のための講座の募集を始めます。七ゼミも1月末から「中学校進学準備講座」と銘打って中学校内容の先取り学習を行います。

内容は英数の先取り学習。この2科目に関しては小学校と中学校とでは学ぶ内容が大きく変わります。英語であれば小学校では「書く」ことや「文法」はほとんど求められません。数学では初めて正負の概念や文字式が出てきます。そういった「初めてのこと」にとまどう前に塾で慣れて入学と同時によいスタートを切りましょう、というのが準備講座のコンセプトです。後ほど詳しくご紹介しますが、これはこれでとても大事な進学準備です。

詳細はこちら中学校進学準備講座

 一方で、たいていの塾では「小学校の復習」にはあまり目を向けないようです。少なくとも2月あたりからはたいていの進学塾の小6カリキュラムは中学校内容の先取りのみ。塾として、やはり中1の最初の定期テストで点数取らせたいですもんね。しかしこの時期だからこそ小学校の復習しっかりとやっていた方がいいと、七ゼミは考えます。特に理科社会。なぜならば、中学校で学習する理科社会の基本はすべて小学校の教科書にあるからです。

私は授業をしていて時折「あれっ?」と思うことがあります。たとえば小学校で学んだ用語を「初めて聞きました」というような顔で学んでいる生徒。また小学校で学んだ内容だと言っても平気で「覚えていない」という生徒。つまり小学校内容が定着していないために二重の学習になっているわけです。もったいない。本当にいくつかの理由でもったいないと思います。

まず、知っているべきことをもう一度学びなおす時間のもったいなさ。中学校に入ればテストに合わせて時間に追われる日々がやってきます。小学校で学ぶ内容が抜けていなければ純粋に中学校で学ぶ内容だけに時間を注力できます。

そして、知ってればもっと授業が理解しやすいだろうという勉強の質のもったいなさ。理科にしても社会にしても小学校で学ぶ基本的な概念を知っていれば、中学校の発展的な内容もより理解がしやすいのだと思います。「中学校の授業が分からない」もしかすると小学校内容が分かってないからかもしれません。

特に中学受験を経験したことのない子はこの傾向であることが多いです。中学受験組はそれこそ小4あたりから必死に小学校内容やそれを飛び越えた内容まで「定着」させるための勉強を継続してきているので、その貯金で中学校の理社に苦労することはほとんどありません。では非受験組はどうすべきか。小6のこの時期に、しっかり小学校内容を復習しておくべきだと思います。

七ゼミでは塾生は冬期講習から3月まで小学校の復習と中学校の予習と平行して行っていきます。通常は小学生に理社の授業は行っていませんが、この時期の小6は可能な限り理社の復習も実施します。

子ども基準で見れば中1の内容はそれなりに難しい

中学校に入って最初の定期テストはまだ学習内容が簡単なので、平均点はかなり高めに出ます。そこから徐々にテストの点数に差がつきはじめます。数学は方程式あたりから。英語は一般動詞が本格化したあたりから。理社に関しては定期テストに向けた勉強や考え方を知らなければ最初から点数的につまづきます。

中1の学習内容は大人から見れば簡単なものばかりですが、彼らからすると未知のことが次から次に目の前に並べられる感覚だと思います。そして学習内容はどんどん積み重ねで進みますので、中1の早い時期につまづきができてしまうと、その後の学習内容を理解するのがどんどん難しくなっていきます。

だからこそ塾では早めに予習を始めます。中1の学習内容が基礎だからこそ入念に時間をかけて丁寧にやっていく必要があります。中学校の学習内容が分からなくなって後から中1内容を取り戻すよりも、今時間をかけて基礎作りをしておいた方が圧倒的に労力はかかりません。

また定期テストの結果は子どもたちの勉強へのモチベーションにもつながります。期待通りの点数を取れなければ、いつの間にか子どもたちの中で「自分の力はこのくらい」というネガティブな線引きが生まれます。逆に期待通りの点数が取れていれば、「自分は勉強ができる」というポジティブなイメージを持ちます。どちらの方が勉強へのモチベーションが上がるか。もちろん後者です。

中には定期テストで一度痛い目にあった方が子どもたちは危機感から勉強に熱を入れるのではないかとおっしゃる方もいます。そういう側面もあるかもしれません。しかし七ゼミは痛い目に会うより会わない方が子どもたちはスムーズに勉強へのモチベーションを高められると考えています。取りこぼした内容を取り戻すことにかかる時間と労力は思いのほか大きいです。また一度下がったモチベーションを上げることは、子どもたちの中ではそう簡単なことではありません。

以上のような理由で、七ゼミは小学6年生の2月から中学校内容の予習を行ってまいります。ぜひ七ゼミで中学校に向けた準備を一緒に進めましょう!

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