塾に通うなら5教科受講をおすすめする理由
高校入試は5教科です
塾を検討する際、5教科を受講するか、それとも単科や5教科でない複数科目を受講するかでお悩みではないでしょうか。最近は塾の形態も様々で、受講スタイルの選択肢が広がってきました。1科目から受講できる塾もあれば3科目や5科目を必修とするところもあります。このように選択肢が広がれば、逆にどう受講すべきかで迷われる方は多いと思います。
かくいう七ゼミは5科目を必修としています。理由は高校受験が5科目だからです。
5科目受講でない場合、英語と数学を中心とした受講パターンをのぞまれる方が多いように思います。少なくとも私が以前に籍を置いていた個別指導の塾ではそうでした。英数2科目受講かそのどちらかの単科受講をする生徒の比率がそれ以外の受講パターンより圧倒的に多かったと思います。理科を受講する生徒はちらほら。社会や国語にいたっては受講する中学生はほとんどいなかったと思います。(講習会を除いて)
個別指導の教室に勤めていた時代は入塾時に理科や社会、国語も受講いただくようにおすすめしていました。しかし大抵の方はこうおっしゃいます。
「理社は暗記だから自宅でやらせます。国語も簡単でしょう?」
さて、本当にそうなのでしょうか。暗記だから家でやれるのか、そして簡単かどうか、実際の入試の得点率を見てみましょう。
去年度の福岡県公立入試の得点率を見てみると、国語65.7%、理科53.2%、社会62.8%です。
国社に関しては一般的なテストの得点率、理科にいたってはかなり得点率が低いことが分かります。決して簡単で誰もが高得点を取りやすいテスト内容にはなっていないように思えます。英数の得点率がそれぞれ57.3%、53.1%であることを考えると、英数に注力すれば攻略できる入試ではありませんね。
理社国を自宅学習で伸ばすことはもちろん可能です。ただ、数字として理社国で特に得点率が高くなっていない現実から理社国も塾でやるメリットは大きいのではないかと思います。
実際、七ゼミの中学3年生の模試動向を見ると、教室平均でもっとも得点力の伸びている科目が理社です。これまで英数に隠れて理社の勉強を後回しにしていたのでしょう。伸びしろいっぱいできっかけを与えればグングン伸びました。理社ともに直近の模試ではついに教室平均点で8割超えです。七ゼミ生からはもちろん「理社の授業はいらない」との声は上がりません。
時間のかからない勉強なんてない
入試が近づいてくると、これまでいらないと思っていた科目にも必要性を感じるようになることがあります。だから2学期からとか冬期講習からとか、年度の途中でそれまで受講していなかった科目を受講するということも出てくるかもしれません。
どの塾の講師も、そして一生懸命頑張るどの受験生も、「あと一点のために」と限られた時間の中で追い込みや挽回のために必死になる時期です。それでもやはり時間には限りがあります。十分に伸びきれなくて入試本番を迎える可能性は否定できません。受験生をあずかる身としては、あと1ヵ月前から理社をやっておけばよかったといったような後悔はしてほしくありません。だから七ゼミは最初から5科目でやっています。
受験において得意科目や簡単な科目だから勉強の手を抜いていいということはありません。志望校に合格しやすい状態を作るためには、得意科目であれば満点を狙えばいいですし、すでに満点をとる力があるのであればそれを毎回のテストで発揮し続ける努力をするべきです。そして苦手な科目を底上げしていく。塾はそれらを効率よくサポートしていきます。
これが、七ゼミが5科目受講にこだわる理由、そして5科目受講をおすすめする理由です。皆さまのご参考になれば幸いです。