誤字脱字の多い塾はご用心

自作教材プリントが誤字脱字のオンパレード

 まだ私が横浜にいた頃の話です。当時の生徒が通っていた中学校のとある科目担当の先生が作るプリントが誤字脱字だらけということがありました。生徒が「ここの意味が分からない」とその先生が作ったプリントを持ってきて質問に来るわけです。どれどれ見せてごらんとのぞいてみると…うん、脱字に誤字。そして「てにをは」がなんかおかしい。こんないい加減なプリントで生徒を教えるなよ、という気持ちになったことを覚えています。

 何もこれは学校の先生ばかりではありません。塾の講師だってやらかします。本人には悪気はないのかもしれませんが、生徒たちからするとたまったものではありません。誤字脱字や文法のおかしなものでいったい何を教えられるというのでしょう。

 だからか私が塾講師を始めた頃、授業指導をしてくださった先輩は口酸っぱくこうおっしゃっていました。

「嘘だけは教えるな」

 もちろん「嘘」を教える講師はそういません。ただ、プリントの誤字脱字や板書に書いた感じやスペルが間違えているなど、不注意から起こる「嘘」はときどきあります。

 故意ではないので「嘘」という表現は適切でないかもしれません。「間違い」の方が的を得ているでしょうか。どちらにせよ、間違った情報や下手くそな表現を子どもたちが吸収してしまうのは大いに問題だと思います。

人間だもの、間違えることはあるさ

 

 こういったミスがあるのはしょうがないと思います。先生も講師も人間、そりゃタイピングの打ちミスや変換ミスはあります。「てにをは」は…うん、勉強しなおしてから子どもたちの前に立ちましょう。

 「てにをは」は脇に置くにしても、こういったミスって意識の問題なんだと思います。我々の業界ではときおりこういった表現を耳にすることがあります。

「子ども相手だからって…」

 学校も同じなのかな?相手にしているのが子どもだけに、ややもすると大人相手には取らないような応対をしてしまうことがあるわけです。何かあっても誤魔化せばいいや、どうせ相手は子どもだし…といった意識。仕事や子どもたちへの責任感が低い。私はこういった無責任な勘違いが大嫌いです。

 間違えたら子ども相手でも謝る。そして訂正すればいいのです。

「たかし」が「たけし」になってるよ

 こんなことを書いているのは、昨日私もミスをして生徒に指摘されたからです。試験対策用に配った英語のプリントにミスがありました。

「先生!ここおかしいよ」と生徒。

「どれどれ」

「ほらここ。“たかし”がいつの間にか“たけし”になってるよ」

 …すまねぇ、先生はジャイアン好きだから無意識にたけしが出てきたんだと思う(´・ω・`)

 謝罪と訂正の上、これからはもっと丁寧にプリントを作ります…