記述問題はどう書けばいい?

記述問題は具体性が大事というけど

 

 福岡県の公立高校入試はどの科目も記述問題の比率が大きくなってきています。この動きは何も福岡県に限ったことではありません。時代によって子どもたちに求められる能力が変わってきているのでしょう。

 さてそんな記述問題ですが、記号選択形式や用語を答えるだけの問題に比べて苦手にしている中学生が多いという印象です。

 七ゼミ生も同じで、初めての模試に関しては記述問題がまったく書けていませんでした。記述内容に過不足があるだけでなく、空欄も目立っていました。入塾段階でけっして学力が低いわけでもなかったのですが、書く内容がどこかおかしかったり苦手意識をもっていたりしたわけです。

 そこからここまで、通常の授業でも模試の解き直し解説授業でも記述問題の指導を続けてきました。彼らにまず求めていることは「具体的」であること。

 しかし「具体的に書こう」と言うだけではどうもその方法論が分からないようで、「どうやって書くのか」という点をできるだけかみ砕いて説明をする必要がありました。

 そもそも記述にかぎらず「具体的」ということがどういうことかをぼんやりとしかイメージできていない子どもが多いように思います。これは七ゼミに入ってくる子どもたちだけでなく、一般的に。それに対してやれ「最近の子どもは本を読まないから」とか「やれSNSで乱れた言葉ばかりを使っているからだ」とかは言いたくありません。単純に具体的な文章の書き方を十分に教わっていないからだと考えています。でなければ生産性がありません。

 さて夏前後くらいから記述の書き方を教えてきた七ゼミの一期生立ち、その後の結果はどうかといえば、各内容がずいぶんと改善されてきました。書き方のツボは分かってきたらしい。ただもう一歩!そしてそのもう一歩が踏めれば確実に目標点数に追いつきそう。がんばろう!