少人数でも集団塾だからこそ

解くスピードが速くなった?

 七ゼミ生たちの授業中の演習スピードが上がってきたように思います。どの学年でもそう感じます。

 開校したばかりの頃は各学年マンツーマンのような状態で授業をしていたのでよく言えば生徒のペースに合わせて進めていました。だから生徒たちも特に解くスピードにはあまり気がいかず、マイペースで演習にのぞんでいたという印象でした。

 それが夏あたりから複数人で授業をするようになり、徐々に演習スピードが上がってきました。おそらく周りの他の子たちのペースを意識するようになったのでしょう。手がどんどん動くようになってきました。

解くスピードが上がるといいことがたくさん

 解くスピードが上がることで勉強によい影響が出てきます。まずは演習量の確保です。演習量が上がれば同じ時間で比べた場合解くことができる問題量は増えますので、勉強の効率が上がります。

 二つ目に、テストでの時間配分が楽になることです。定期テストや模試、入試などで時間が足りないとは中学生がよく言うセリフです。だったら普段から速く解く練習をすべきですね。

 そして三つ目が、集中力が養われることです。時間無制限で考えるよりも時間の制限のある中で思考する方が集中力が高まります。人間が一度に集中できる時間はせいぜい15分程度という研究もあるそうです。七ゼミの演習も1回15分くらいのサイクルです。そうしている効果かどうかは分かりませんが、演習の時間はどの子も余計な素振りなどすることなく問題に集中できています。

 七ゼミでは授業中の演習解説はその場にいる生徒全員が終わるのを待たずに始めます。「10人たら8人が解き終わった時点で解説するよ」と生徒に言っています。(実際は教室のそのときの様子で柔軟に調整していますが)こちらからもあえて時間で煽っています。

何より生徒の表情が充実しています

 生徒によって得意不得意はバラバラです。英語が得意な子もいれば数学が得意な子もいる。その逆も然りです。だから科目ごとに解くスピードに序列のようなものができます。たとえば数学ならこの子がいつも一番先に解き終わるよね、と。しかしそれがいつもそうならないからおもしろい。

 昨日、いつもはどちらかというと解くスピードが相対的に遅い生徒が一番最初に解き終える時間がありました。彼女が解き終わっても周りはカリカリと鉛筆の音を鳴らしています。

「すごい、みんなより早く終わったね」というとその子もまんざらじゃなさそう。そういった表情を見るとこちらも嬉しくなります。競い合ってというと大げさかもしれませんが、こういった小さな競争の中で子どもたちの自信や向上心は育まれるのかもしれません。