テストの空欄を埋めるのは意識の問題が大きい
時間が足りないとか言い出す
中3の10月模試結果が返ってきました。夏に大きく得点力が上がった後の停滞ですが、細かい知識を詰めたり丁寧に問題にあたったりすればまだまだこれから点数は伸びるなと思える結果でした。しかし一つ気になることが。それは「解答用紙の空欄」です。
数学や国語の記述問題で少し空欄が残っているわけです。さあこれは何でだろうという話を生徒たちとしました。彼らが言うには、「時間が足りなかった」とのことです。
なるほどそうか、とはなりません。時間内で埋めようよ。
いつから空欄が平気になる?
毎年、似たような言葉を生徒たちから聞きます。模試だけでなく学校のテストなんかでも、「時間が足りなかったから全部解き終わらなかった」と。別に彼らが嘘を言っているわけではなく、実際に時間が足りなかったんだろうと思います。だけどこうも思うわけです。
「テストで空欄ができることにいつの間にか慣れてやしませんか?」と。
たとえば小学校の頃はどうだったんでしょうか。学校のカラーテストで空欄なんてほとんどなかったと思います。どちらかといえばテスト時間が余って後半ボーっとするくらいだったんじゃないでしょうか。それが中学校に入ってからいつの間にかテストで空欄を作ってもしょうがないよね、という顔をするようになる。もし小学校のテストで空欄が残っている状態で提出となればどうでしょうか。悔しかったり恥ずかしかったり冷や汗かいたり、きっとそんな感じになると思います。だって小学生ってものすごく純粋ですから。だから小学生の彼らはたとえ分からない問題があったとしても時間内でどうにか埋めようとあがくわけです。
空欄残さないことにプライドを持てよという話です
テストに空欄を残さないようにするには意識の問題が大きいと思います。何が何でも全部埋める、時間内で何としても埋めると、どこまで自分に言い聞かせられるか次第だと思います。もちろん中には分からない問題もあるでしょう。それはそれでテスト後に学びなおせばいい。それよりも時間があれば解けたかもしれないと思える問題であれば、時間内に解ききる意識を持つ。どの問題から解くかなんていうテクニック論ではない。
何が何でも時間内に解くという意識の状態で最高の集中力が出てくるのだと思います。「時間があれば…」なんて言っているうちは時間があっても点数はあがりません。
テスト結果なんて紙一重。できるはずのあなたを邪魔しているのはなんでしょう。もしそれが「空欄を残すことに慣れきっている意識」だったらそんなものはとっとと捨てちゃいましょう。「埋めなきゃ具合が悪い」、紙一重を乗り越える要因は意識的なことに起因することが多いのだと思います。