初期教育に携わる人ってすごいと思います ~2歳半の息子育児より感じたこと~
息子が数に興味を持ち始める
最近急激に語彙力を高めつつある我が息子、ついに数に興味を示し始めました。「おっ、天才か!?」と親バカぶりを発揮しながら、毎朝保育園に送る道すがらで息子と一緒に彼の大好きなバスを「一台、二台…」と数えています(笑)
さて、そんな天才に違いない息子の成長を見ていると、あらためて初期教育に携わる方々のご尽力ってすごいんだな、と感じたわけです。たとえば保育士の方々だったり小学校の先生であったり。というのも、彼らは0に近いところから子どもたちに新しい概念を教えているからです。
数に関心を示し始めた息子ですが、彼が数として認識しているのはおそらく「基数」。バスを1台、2台と数えることはできます。だけど「何番目」といった序数はたぶんまだ理解していません。「量」を測ることもできません。親としては自然といろんな数の概念が身についていくと思っているので今はただ数に興味を示し始めたことがうれしいのですが、よくよく考えればこういった大人からみた当たり前の数の概念って小学校の低学年で教わるんですよね。自然と身につく感覚以上の確かな概念として。
たぶん、いや間違いなく、ほとんど何も素地がないところからこういった新しい概念を教えることは難しいと思います。「小学校低学年の学習内容なんて簡単だろう?」いやいや、簡単そうに見えるだけですごく奥が深いと思います。上に挙げた数の三つの使い方も私たちが小学校でしっかり教わったから当たり前のように使い分けられているのだろうと思います。
「じゅんばんこ」を覚えた息子
最近、息子がよく口にする言葉です。保育園で教わったようです。保育園に通うになってから、社会性が身についてきたと感じています。順番をまったりゆずったりするだけでなく、あいさつや人との接し方など。
これもやはり、初期教育の一環で身につけることだと思います。もちろん家庭内でも社会性は育まれますが、対家族以外に向けた社会性は保育園や幼稚園など、第三者がいる場でないと身につけがたいものなのかもしれません。
親になって感じたことの一つに、子どもに0から1を教えることって本当にむずかしいな、ということです。触っちゃいけないものから始まり、「ありがとう」が周りを幸せにする言葉だということ、寝ているお父ちゃんの上に突然ダイブしてはいけないということなどなど。大人にとって当たり前のことを一つ一つ教えて理解させていくことは本当にむずかしいもんだと実感しています。
だから息子が新しいことを理解して帰ってくると、「保育園の先生方、本当にありがとうございます。そしてすごい!」となります。
そういった我が子の成長に触れるにつけて、私自身の塾講師としての仕事観も少しずつ変わってきました。大人の感覚で「このくらい知ってて当たり前、できて当たり前」ではないんだなと。「子どもに寄り添う」なんてうたい文句を掲げている塾は多くありますが、言うほど簡単ではない。七ゼミに関してもそこはもっともっと生徒たちの目線に近づく努力を続けていかないといけないところです。