学校説明会が始まる

高校の学校説明会シーズン到来

 6月に入ると、私立高校を中心に学校説明会やオープンキャンパスが始まります。毎年この季節になると、いよいよ受験に向けて意識を切り替えていかないといけないなと感じます。

 受験は遠いようであっという間にやってきます。今が6月ですので実際は受験期まであと7~8か月ほどありますが、これを「長い」と思ったことは一度もありません。塾講師として毎年同じようなサイクルで受験指導をしています。そうすると経験値から7月までにはあれを、8月までにはこれをといったように毎月の「やるべきリスト」が目の前にうずたかく積まれているように感じられるわけです。そして今年もそんな時期がやってきたというわけでして、ここからは息つく暇なく子どもたちと受験に向けて走るのみといった感じです。

高校説明会には行ったほうがいいのか?

 個人的にはぜひ行くべきだと思います。世の中には偏差値表とか地域から見たステータスとか、高校を選ぶ基準になりそうな物差しが転がっています。しかし実際に高校を見学してみるとそういった無機質な基準からは見えないそれぞれの学校の良さに出会えることがあります。学校の雰囲気、施設・設備面、通学のしやすさなどなど。せっかく3年間通うわけですから、後悔のない学校選びをしてほしいと思います。そのためには候補になる学校を自分の目で一度は見学しておいた方がいいと思います。

 ちなみに私は高校も大学もまったく見学することなく受験しました。結果的にそんなに後悔をしたこともありませんが、入学してから思ってたのと違ったという経験はあります。共学の高校に進んだにも関わらず、まさか「男子クラス」なるものに入れられるとは思いませんでした(笑)

公立志望だけど私立高校の見学にも行った方がいいのか

 行った方がいいと思います。ネガティブな話からすると、たとえば私立を「すべり止め」のような感覚で受験するにしても、第一志望の公立に合格しなければその私立高校に行くことになるわけです。その場合、すべり止めの私立高校がまったく自分に合わない学校だったとしたらその後の高校生活が苦痛になるかもしれません。入試に「ぜったい」はあありあません。少しでも行く可能性のある高校はぜひ見学しておいたほうがいいと思います。

 また私立高校を見学に行った結果、はからずも公立以上の魅力を感じることがあるかもしれません。私立高校は公立高校以上に学校ごとの校風や教育理念に独自性があります。またコース設計が多様であったり学習環境が整っていたりと、魅力的に感じる要素が多くあります。

 こう紹介したからといって個人的に私立高校をすすめるわけではありません。かといって公立高校をすすめるわけでもありません。どの高校がいいのかは人それぞれです。だからこそ本当に自分に合った高校に出会うためにも高校の見学には行った方がいいと思います。