夏期講習 夏の勉強が大切な理由

もうすぐ夏期講習

 今年も暑い季節がやってきました。野芥も日によっては30℃を超えることが増えてきました。

 塾で夏といえば夏期講習です。我が家にも他塾の夏期講習チラシがさっそくいくつか投函されていました。そしてどのチラシも熱いメッセージが書いてあります。共通しているのは、「とにかく夏の勉強は大事だよ!」ということ。

なぜ夏に勉強をがんばることが大切なのか

 ちょっとつかい古された言葉ですが、「夏を制する者は受験を制する!」というフレーズを聞いたことがある人も多いと思います。どこの塾や予備校が言い出したのかは知りませんが、毎年この季節になるとチラシや広告などでこういったフレーズを見かけます。だからというわけではないのかもしれませんが、なんとなく「夏=勉強」というイメージを持っている人も多いと思います。

 では実際、なぜ夏に勉強をがんばることが大切なのでしょうか。おそらく3つほど理由があるのだと思います。

学力は指数関数的に伸びていく

 まず受験生にとっての理由です。学力を表す例示的な計算式はいくつかあります。たとえば「学力=質×量」や「学力の伸び=勉強時間」のようなものでしょうか。あくまで抽象的なたとえですので、学力を上げるためにはこういったことに留意しないとだめだよという教訓のようなものとしてとらえればいいと思います。

 そんな中で、個人的に「おっしゃる通り!」と思う式がこれです。

 「学力の伸び=勉強時間²」

 つまり学力は指数関数的に伸びていくというものです。みなさんも経験ないでしょうか。勉強を頑張りだしてから一定期間はなかなか学力が伸びていかなかったにも関わらず、勉強を続けているうちに急に学力が上がるという経験です。もしくは周りに受験直前になって急激に模試の点数が上がった友達が一人や二人はいたのではないでしょうか。

 なぜこういった感じである時を境に学力が急激に伸びることがあるのか、おそらくそれは断片的な知識が勉強を続けているうちに体系的な知識に変わるからだと思います。けっきょくはいろんな単元の知識の集合知が学力となりますので、遠回りに思えても地道に断片的な知識を得るところから始めなければいけないのでしょう。そしてそれを始めるには早い方がいいわけです。なぜなら指数関数的に増えるということは時間が経てば経つほど伸びの上昇率が上がるからです。

 受験生はちょっとでも早く勉強のエンジンをかけましょう。

 夏明けから教科書内容がむずかしくなる

 二つ目の理由が、夏以降の単元の予習をしておいた方がいいということです。

 これは小学生でも中学生でも同じです。特に算数や数学は分かりやすいと思います。だいたいどの学年でも1学期はその学年内容の基礎となる計算から始まります。そして割合や図形や関数などなど、ちょっと手ごわい単元がやってくるのが夏休み明け以降になります。

 そのために、この夏の時期に少しでも予習をしておけば夏明けが楽になると思います。中学生は9月に定期テストを実施する学校が多いと思います。そのため早めのテスト対策の意味合いもあります。

夏は自由な時間を取りやすい

 学校が長期休みになる夏は、それだけに他の季節に暮部て自由な時間を確保しやすいです。もちろん普段できないような体験をするにももってこいの時期ですが、勉強面で考えると「復習の時間」を取りやすい時期でもあります。

 二つ目の理由とも関連しますが、もし現状で苦手な単元があれば、勉強内容がむずかしくなる夏休み明けで苦労するかもしれません。単元の積み重ねで教科書が進んでいく科目に関しては特に注意が必要です。

 ふだんは復習のために時間を確保することがむずかしくても、夏休みであれば時間がたっぷりありますのでそれも可能です。苦手な部分があれば、ぜひ夏の間に復習をしてきおきましょう。

 

 塾の夏期講習を利用するかどうかはさておき、ぜひ学生の皆さんにはこの夏を有効に使ってほしいと思います。「学力の伸び=勉強時間²」です。頑張ってみてください。