中学校の定期テスト/定期考査対策は何を使って勉強するべきか
中学校の定期テスト/定期考査対策で使う教材
前回、ブログ記事で定期テスト/定期考査に向けたスケジュールの立て方をご紹介いたしました。
今回は、同じく定期テスト/定期考査対策に向けて「何を使って勉強するべきか」を紹介したいと思います。
「対策プリントください」
まず勉強の基本に置くべきものが中学校で使用している教科書です。「当たり前だろう?」と思った方も多いかもしれませんが、塾で中学生と接しているとこの基本の部分に意識の向いていない生徒をけっこうな割合で見かけます。
そして彼らはたいだいこう言います。
「対策のプリントがほしい」
こう言ってくる生徒のタイプは二通りに分かれます。
まず一つ目のタイプが、「効率よく点数を取りたい」という生徒たちです。
楽をして、とまでは言いませんが、生徒たちからするとできるだけ効率よく点数が取りにいきたいのでしょう。そして対策プリントなどを通して、ピンポイントでテストに出るところだけを拾っていく、そんな勉強のスタイルを好む生徒がこのタイプには多いです。
二つ目のタイプは、「何を使って勉強していいか分からない」という生徒たちです。
テストに向けて何か勉強をしないといけないと思ってはいるけれど何から手をつけていいか分からない、そういった生徒たちもすぐに「プリントください」といってきます。
そこは塾ですから、定期テストに役立つプリントなどはもちろん揃えています。また解ききれないほどの教材だってあります。しかし私はあえて、
「テスト前は教科書に戻ろうよ」
と言っています。
テスト対策の基本は教科書にあり
テスト前に教科書へたちもどるべき理由はいくつかありますが、何より中学校の授業が教科書に沿って行われているという当たり前の事実を子どもたちには知ってほしいと思います。
だから定期テストの内容も当然教科書内容にそった問題になるわけです。これが、テスト前に教科書に立ち戻るべきもっとも大きな理由です。
中には教科書に目も通さない生徒がいます。理由は生徒によってさまざまですが、おそらく教科書の正しい使い方が分かっていないことが多いのではないでしょうか。だから教科書で勉強をすることの大切さが分かっていなかったり、そもそも教科書を軽んじたりするわけです。
まずは、ぜひ教科書を熟読させてください。そして次のことを確認してください。教科書に書かれている内容を理解できているか、覚えきれているか、記載問題はすべて解けるか、そして隅の隅まで見落としはないか…やるべきことはたくさんあります。
対策プリントや問題集に手を出すのはそれから
対策プリントや問題集などに手を出すのは教科書を基にした勉強が終わってからがいいと思います。あくまで知識やスキルの確認といった位置づけです。教科書でインプット(数学は教科書でアウトプットもできます)、そして各種類題を使ってアウトプットとという順番です。
インプットがしっかり終わっていれば、思う存分演習などアウトプットをしてください。
ただし、演習をする際も注意が必要です。それは、「同じ問題を繰り返すこと」です。少なくとも、一度解いて終わり、というやり方はやめましょう。特に間違えた問題は何度も何度も解くべきです。
生徒の中にはとにかくいろんな種類の問題を解きたがる子がたまにいますが、基本的には教科書内容の確認や類題を繰り返すことの方が効率はいいです。また間違えた問題があれば「なぜ間違えたのか」「同じ問題が出れば今度は解けるのか」といったぐあいにその問題と丁寧に向き合ったほうがやはり効率のよい学習ができます。とにかくいろんな問題に手を出してしまう子は一つ一つの問題を雑に扱った結果、同じような問題でもまた間違えることを繰り返しがちです。勉強は「量」ではありません。「量×質」で決まります。
もしお子様が「定期テストの勉強法が分からない」と言ってきたら、ぜひ教科書の内容の確認からさせてみてください。きっといつもより勉強の的がしぼれると思います。