塾を開くきっかけを与えてくれたM尾さん、野芥に現る

野芥まではるばる…

 塾業界でこれまでお世話になった先輩方は数多くいますが、野芥に七つぼしゼミナールを開くきっかけを与えてくれたのは一人しかいません。その男の名は仮にM尾さんとしておきます。そのM尾さんがこの度仕事で久留米に用事があったとかで、ふらりと野芥に現れたわけです。

 七つぼしゼミナールは最大マグニチュードの激震に見舞われました。ふだん子どもの前で調子のいいことばかり言っている私も、M尾さんの前では蛇ににらまれたオタマジャクシ並みの弱さを露呈します。どう抵抗しても敵わない言説のキレと今のところまったく敵わない経験の差とでグイグイ押されてしまう。ついには私、いつも大人げなくふてくされます。そんなM尾さんが現れたものだから私の猫背も今日ばかりはちょっとだけ良い姿勢にもなるわけです。

 このM尾さん、以前に神奈川で予備校を主宰していた方で、今は企業や個人向けのセミナーを開いたりプログラミングでよく分からない何かを作ったりと多才な方です。縁があって3年前に知り合いました。

 七つぼしゼミナールの開業を後押ししてくれたのは唯一このM尾さんだけでした。前の職場の先輩も同僚も、はたまた友人たちも「リスクを取らない方がいい」と独立に反対。確かに当時は子どもが生まれたばかりであったり、会社の業績も右肩上がりで自身も管理職に就いたりとサラリーマンとしての展望も明るかったので、客観的に見ればあえてリスクをとる必要はなかったのも事実です。だけど自分の塾を開きたい衝動には勝てませんでした。そしてそれを唯一応援・後押ししてくれたのがM尾さんです。だからなおさら頭が上がらない。

 さて今日も平常運転でM尾さんに好き放題言われる。私もけっこう短気なのでいろいろ言い返すけど逆にやりこめられる。くぅ~っ、今日も勝てなかった…

そんなときは「ふくちゃんラーメン」にかぎる

 まぁいろいろと口うるさいことを言われっぱなしだったのですが、私がぎゃふんと言わせられない分、田隈が誇る「ふくちゃんラーメン」に代わりぎゃふんと言わせてもらおうとM尾さんをご招待。そのおいしさに見事に「ぎゃふん」と言っていました。ふくちゃんラーメン、ありがとう!

油断も慢心もないけどたまには初心の確認は必要

 M尾さんは本当に物事をオブラートに包まずはっきりと言う方なので、こちらのコンディションが悪いときは劇薬並みに胃に響きます。しかし組織に属しているときと違って独立した今は誤りを指摘したり発破をかけてくれる人もいないのでこういった方の存在はありがたいとも思います。おかげで今日は塾を開いた時の初心を思い出す。仕事のバイタリティの充電完了です。

 M尾さん、気を付けて東京帰ってね。