「頑張った」から得られたもの
「言い訳」が前向きに変わったら「成長」になる

9月に入り、しばらく定期テスト対策が続きました。今回は早い中学校で試験が9月1日から、遅い中学校で9月18日からと日程が長い期間に分散しており、1ヵ月弱ほど教室が試験モードに染まった感じ。生徒たちにとっては濃密な1ヵ月になったのかなと思います。
そんな中で、入塾したばかりのある男子生徒が試験が近づくにつれて「試験がこわい」と言っていたことが印象的でした。
なんでも、これまでは試験に向けて真剣に準備をしたことがなかったので低い点数をとってもあまり精神的にこたえなかったけれど、今回はこれまでにないほど勉強をしているため、自分の努力に結果がついてくるかどうかドキドキする、と言うわけです。
とても純粋な気持ちなんだろうと思いました。勉強であれスポーツであれ、はたまたそれ以外のことであれ、結果がついてくるものに本気で向き合うとき、きっとみんな同じように「こわい」という気持ちを持つのだろうと思います。頑張らなければ結果に言い訳ができるけれど、頑張れば頑張るほど結果に言い訳ができなくなっていく。
だけど、もし彼と同じようなことを感じている人がいれば、勇気を持ってほしいと思います。確かに「手を抜いていたから」といった言い訳はできなくなるかもしれませんが、代わりに分析はできます。なぜ目標に届かなかったのか、どうすれば次のテストでは目標に届くのか。前向きにどんどん自分に足りなかったことや見えていなかったものを洗い出しながら、一つ一つ課題に向き合っていけばきっと次の成長につながります。頑張る経験がないと、このステージには立てなかったんだとぜひ考えてください。
テストの結果が返ってきてから改めてその生徒と話をしました。塾に入る前のテストから70点くらい上げてきましたが、テスト前に彼が立てた目標には10点ほど及ばず。悔しそうにしていましたが、一方で、じゃあ次はどうすれば目標に届くのか、そもそも目標をもっと上げたってよさそうだ、そんな話をしてくれました。
頑張ったことに無駄なことは一切ないと思います。むしろ、頑張ることが成長の第一歩ですね。