定期試験の過去問に関するニュース

「過去問の使用」は是か非か

❝塾で中学テスト過去問指導「反則技だが…」「子に罪悪感いいのか」❞

https://news.yahoo.co.jp/articles/4e82ef3402dce79b62005b2bb2eac9add5d74e4e

 yahooニュースに載っていた記事です。なんでも福岡県の一部の塾で中学校の過去問を収集して定期テスト対策に使っていたのだとか。福岡に限らず、たぶん全国の一部の塾でこういった指導が行われているのだと思います。

 結論から言えば、七ゼミでは一切過去問の収集は行っていません。指導の一環として中学校の過去問を解かせることもありまん。

 理由は大きく二つ。

 まず、学校に無断で過去問をコピーしたり使用したりすることが著作権の侵害にあたる可能性があること。

 そして、見せかけの学力しかつかないこと。

 一つ目に関しては言わずもがなだと思います。単純に社会通念上やってはいけない。ですので、二つ目の理由に関して塾講師の立場から少し述べていみたいと思います。

目先の結果よりも長い目で見たら「本物の学力」が大切

 塾が過去問を使った指導を行うのであれば、その理由は「過去問と同じ問題が出題されるかもしれない」ということだと思います。実際に学校の先生が一つのテストを使いまわしたり、一部だけ変更して出題しているという話をよく聞きます。そういったケースでは過去問の解答を覚えていけば簡単に正解を得られるために、「得点を取る」ことだけ考えたら効率のいい方法なのでしょう。

 ただ、もちろんこんな方法で得点を得たとしてもそれが見せかけの学力であることは言うまでもないと思います。テストの点数が高ければ内申点も上がる…内申点が高ければ入試が有利になる…おそらくそんな発想で塾側も生徒側も過去問を使うのでしょうが、ボロがでるのにそう時間はかからないと思います。

 そう、ボロがでる。

 まず入試期で一回目のボロがでます。定期テストに正面から向き合えない子ほど知識の抜けが多かったり単元の理解度が低かったりします。だから中3になって模試を受け始めても思うように点数が伸びないということがままあります。なまじ学力に見合わない内申点をとっているものだから志望校の理想だけは高い。残念ながら高校入試は内申点だけでは受かりません。

 高校入試を無事に乗り切ったとして、次は高校でボロがでます。過去問を覚えるような勉強法では当然太刀打ちできません。高校での勉強はそんなに甘くない。

 中学生といってもまだまだ人生経験は少ない。だからつい目先のことだけにとらわれてしまうこともあるでしょう。目の前に過去問があり、その内容を覚えれば手っ取り早く高得点がとれるかもしれないとなればつい頼ってしまう。だけど大人がそんなことを助長することは間違いだと思います。子どもたちの学力を養う絶好の機会を奪い、また間違った勉強法を植え付けてしまうからです。

 勉強は「急がば回れ」。小学生・中学生のうちは勉強の基礎を固める時期であり、学び方の練習をする時期です。過去問なんかで楽をせずに、たくさん回ったもの勝ちです。